25周年のV6が言う「情熱っていいよね」が響いた

2020926日放送、V6が出演したSONGSを見た。

 

overというシングル曲ついて語るV6。剛くんがポツリと口にした「情熱っていいよね。」という言葉が妙に響いて。

 

いつだってそう。剛くんの言葉は静かな湖に広がる波紋のように私の心に響く。 そうか、情熱か。当時を思い出して、メンバーそれぞれ、何を思ったのだろう。

 

overが発売されたデビュー3年目の1998年当時、1番溢れるほどの情熱を持っていたのはリーダーの坂本くんだったのでは無いだろうか。負けず嫌いで、義理堅い坂本くんは、ジャニーさんや先輩方への恩を胸に、V6で何かを成し遂げなくてはと必死だったのだと思う。空回りしてたと笑い話にされているけれど、今ならわかる。彼がうざったいくらいの熱い気持ちで引っ張り上げていたから、V6は前に進めた。

 

剛くんは、坂本くんの情熱を思い起こしていたんじゃないかなと思う。

 

今となっては個性豊か、とか6人のバランスが良いとか前向きな言葉で表現されるV6だが、当時はV6にかける想いもやりたいこともバラバラ。坂本くんの熱量だけで統率出来る訳もなく、本当にギリギリの所で成り立っていたに違いない。そんな危ういグループ、今のJr.には存在しない。もし存在したらどうなっている?これを思うだけでゾクッっとする。

 

でも、そんなチグハグでギラッギラのV6が大好きだった。何でも器用に、淡々と仕事をこなすアイドルよりもよっぽど応援しがいがある。これは、アイドルじゃない人たちにも言えるはず。

 

若いなら尚更、何事も情熱を持って取り組みたい。健くんがよく言っている「やり過ぎなくらいが丁度いいんだよ」という言葉が時々胸を刺激する。多分、私たちは「やり過ぎる」ことから逃げ過ぎだ。

 

 

私もV6も大人になったからこそ、情熱という言葉に惹かれるのかも。

剛くん、確かに情熱っていいね。

 

V6のメンバーそれぞれが、overを歌っていた当時に持っていた情熱は何だったのか、聞いてみたい。訳が分からず呆然と仕事をしていたメンバーもいるのかな。

 

遅かれ早かれ、それぞれが自分が情熱を注げるものを見つけて歩んできたからこそ、V6の25周年があるのだと思う。ファンとして、1人の人間として心から6人を尊敬している。