終わらない夢を僕らは

 

 

V6がデビューして、今日で22年になる。

 

 

 

 

「限定のユニットだと思っていた」「20年も続くとは思っていなかった」と20周年の時メンバーが口にしていたが、その通り。彼らの活動は想定外の連続だ。V6と書いて想定外と読んでもいい。

 

 

今、ジャニーズJr.も応援しているからこそ、V6のメンバー構成がどれだけ異色だったのか痛感出来る。途中でいなくなっていた時期もある古株の坂長、TOKIOにもKinki Kidsにもならず、でもずっとJr.の上層にいた井ノ原、圧倒的人気を誇っていたJr.のトップ剛健、そして、誰でしょうか?って色んな人が思ったであろう新入り坊やfrom枚方

 

異色だ。そして不安すぎる。

 

 

そんなグループが22年も続いた秘訣の1つに、それぞれが得意分野を見つけて極めてきたことがあるだろう。個人が輝けば、グループにも還元される。メンバーへの刺激にもなる。グループ内での自分の役割、広くは芸能界での自分の役割を模索し、一人ひとり自分の在り方を見つけて、長い間戦ってきてくれた。今回は、彼ら一人ひとりのお仕事についてつらつらと語ってみる。

 

 

 

 

マサの仕事が好きだ。あの歌声を思う存分発揮できるミュージカルに出会ってくれて、極めてくれて本当にありがとう。先日WOWOWで放送された坂本昌行onブロードウェイの特集で、ブロードウェイを少年のようにウキウキキラキラして歩くマサを見て、本当にミュージカルが好きなんだなあと感極まってしまった。マサのステージをまだまだ見たい。出来れば若者を演じるマサ。舞台の上では、年齢も国籍も関係ない。1人13役を演じたマサに改めて教えてもらったこと。楽しそうにして歌っている、演じているマサが大好き。あとOne Dishも大きい。スタッフさんとのコミュニケーションの取り方とか、ロケでの商店街の人たちとのツッコミや自虐を交えた会話とか、マサの大人な一面が見られて嬉しい。一人での、ゆったりした空気のロケがすごく向いている。

 

 

 

長野くんの仕事が好きだ。趣味をとことん極める変態気質が仕事に繋がっている姿を見て、長野担はホッとしているのだろうか。まさに「塵も積もれば山となる」である。尊敬しています。長野くんの話はスッと耳に入ってくる。きっとV6のメンバーも同じだと思う。長野くんの紹介した店はどれも美味しくて、雰囲気が良くて、店員さんまで素敵なお店ばかりで、紹介するお店にまで長野くんの人柄が表れていて面白い。ノリが良い長野くんの、バラエティでの振り切り具合も大好きである。

 

 

 

井ノ原くんの仕事が好きだ。下町の団地で育ち、子供の時から年上に囲まれて、喋ることで人の目を引くことに快感を覚えてきた井ノ原少年。井ノ原くんのお喋りにV6は随分と甘えているし救われているのは紛れもない事実である。ただ面白いのは、V6だと「よく喋る奴」としてずっと目立っているのに、J-FRIENDSになった途端埋もれる井ノ原くん。Jr.時代この人たちの中でお喋りに磨きをかけたんだなと思うとすごく面白い。でも井ノ原くんはお喋りだけじゃない。趣味や特技がすごくかっこいいしセンスがいい。特に音楽のセンス。早々と音楽作りに目覚めて機器を取り揃えて、色んな人に話を聞いて、試行錯誤で試してみて、着々と実力をつけて。井ノ原くんの書く曲の、そばに寄り添ってくれるようなあったかさがすごく好き。しかもそんな自分の才能を大っぴらに口にしないんだよなあ。かっこよすぎる。彼は色々とずるい人だ。

 

 

 

剛くんの仕事が好きだ。「剛がダンスが上手いのは、人一倍練習しているからだ」とサンチェさんが教えてくれた。剛くんは才能の人だ。生まれ持つセンスが圧倒的に素晴らしい。それは確かであろう。けれど、才能に甘えず、もっと上へと努力しているのも剛くんである。彼はきっと、自分が納得いくものしか見せてくれない。10周年のアニバーサリーコンサートでやった剛くんのソロのダンスが私の中の「超(スーパー)森田剛」。「振りと振りの間を埋める作業が好き」と言っていたが、まさにそんな感じのダンス。アレンジが細かく複雑すぎて、森田剛にしか踊れないダンスになっていた。圧巻の二文字である。ソロコンをやりましょうと言い出した人、天才だと思う。森田剛のセンスに全部任せたコンサートなんて、ものすごいものに決まっている。正直な人だから、楽しそうに踊っていたり、歌っていたり、演技しているとホッとする。剛くんの納得のいく仕事が出来ているんだなと。今は演技の仕事がすごく楽しそうで、剛くんの演技が大好きなわたしも森田剛と演劇の出会いは非常に喜ばしい。これから剛くんが魅せてくれるものを楽しみにしています。

 

 

 

健ちゃんの仕事が好きだ。第一に、言葉。にこ健、ラヂオ、雑誌のインタビューや連載。思ってもいないことは口にしない健ちゃんの言葉はまっすぐ届く。丁寧で、わかりやすくて、あったかい言葉。健ちゃんの話はおもしろい。これは落語が好きで若い時から寄席に通っていたことも大きく影響していると思う。健ちゃんの文章は時にドラマチックだ。ポエマーっぽいところもある。舞台が好きで積極的に劇場に足を運ぶ健ちゃんらしいなと思う。acteurの「ステージダイアリー」も健ちゃんらしい視点が知れて好きだった。そして、健ちゃんの言葉は心を揺さぶる。適当なことは言わないって知っているからこそ、ファンへの感謝の言葉には素直にキュンとしてしまう。後輩へのアドバイスも、的を得ているしきっと後輩くんたちにも健ちゃんの言葉は刺さっていると思う。第二に、センス。健ちゃん監修のステージや音楽、グッズ、そしてHanakoの連載「みやけのものこごころ」が大好き。年齢と共にどんどん変わっていっているけれど、健ちゃんはいつでも「こだわり」を持ってステージを作ったり、もの選んだりしている。印象的だった健ちゃんの「こだわり」について1つずつ語りたいが、別の記事にすることにする。

 

 

 

岡田の仕事が好きだ。演技。これが彼の代名詞になっているがその前に言わせてほしい楽器が出来る岡田が好きなのだ。ピアノの先生の子として生まれ、ジャニーズ入り後もピアノは特技としてステージ上でよく披露していたではないか。井ノ原くんとギターでセッションしていたではないか!!!最近「君が思い出す僕は君を愛しているだろうか」でピアノを弾いているのは岡田では!?とファンが大騒ぎしたことがあったがそれくらいファンは待ち望んでいるのだよ。そのピアノだが、スタッフさんが岡田が忙しいので健ちゃんに弾いてみないかと提案してきたらしい。ぜひまた楽器を奏でる姿を見せてほしい。 そして演技。の前にトーク。(じらすやーーーーん!)昔からコメント力はあったと思うけどここ数年ですごく腕が上がった気がする。バラエティーでの岡田が面白い。後輩の俳優を生き生きといじる姿、芸人さんを楽しそうに投げる姿、進んで自虐に走る姿。欲しいコメントをくれるし、上手く笑いを誘うし、今回のツアーのMCもぐいぐい引っ張っていたし。着実に憧れの高田純次さんへの道を進んでいるのでは・・・良い。無理に面白くしようとしているのではなく、楽しそうにしているから尚良い。そして、演技。どんどん進化しているね。目力を上手く利用したり、笑い方が場面場面で違っていたりと本当に芸が細かい。岡田准一にしか出来ないものを作り続けて欲しい。

 

下に行くにつれ長くなってしまったのは、こんなに書く予定がなかったから・・・

 

 

 

一人ひとりの仕事を褒め讃えたら、V6って改めてすごいグループだなと痛感した。全員が全員素晴しい才能があって、その才能を上手く仕事にしている。最高で最強だ。V6を応援していると、自分まで最強だなと思えてくる。無敵じゃないか?と。それぞれが完成しているのに、その6人が合わさった時のエネルギーはものすごい。そんなV6を応援出来て幸せです。

 

 

 

確かに、最初は異色のメンバー構成だったかもしれない。もしかしたら年上組、中間層、剛健界隈とかで分けてもっとカラーの違うグループを作れたかもしれない。わたしがジャニーさんならこの6人で何かを生み出そうとしないよな・・・天才か・・・

 

けれど、個性も経歴も年齢も思考も見た目も特技も雰囲気もバラバラなこの6人だからこそ作れたいいものがたくさんあって、わたしはそれが大っっっっっ好きだ。

 

 

世界で一番素敵なグループだよ。22年前の彼らに伝えたい。

 

 

 

 

 

お誕生日おめでとうございます。23年目のご活躍に期待しています!!!わくわく!